2022年06月15日

ワラ床の修理

建材床が主流になり、畳床が、悪けりゃ、古けりゃ、畳床を新しく新畳をお客様に勧めるのが業界の流れで、藁床の修理の仕事が少なくなりました。(建材床でも修理は出来る理屈ですが、修理に人件費を掛けるより新し建材床に変えた方が安い) 昔は長く使用して畳床が痩せてくると、菰を床裏に追加して畳床を縫い締め直してする仕事がありました。畝を6本程度縫って表替え6枚くらいが一人前の職人の仕事でした。
裏糸が切れている場合は切れている箇所にワラを並べたり畳表を付けて其れ等を筋縫いや国刺しで縫って修理をしていました、この程度の修理ならサービスで済ませた業界が悪かったのでしょうか、サービスならもっと簡単にとの考えなのでしょうか、タッカーでゴザを止めたり、酷いのになると、表側にゴザ止めを行いムラを作り畳表にタッカーの錆が出るなどの無茶がまかり通る時代になりました。 畳床の修理は裏側で行うのが基本です。 畳床の上面(肌部分)には極力手を入れない方が無難なのですが、床上面の凸凹をムラ取りでワラを削り取った場合は手間ですが上面を縫い軽く締めて欲しいものです。
posted by 四代目 at 18:15| Comment(0) | 畳の基本

2022年05月24日

後框(あとかまち)

IMG_2919.JPG  縁無し畳の表替えです。框縫いは返し縫いが済んだ後に行う後框(あとかまち)縫いです。通常の縁付き畳の後框縫いでは待ち針は9本〜11本打ちますが、縁無し畳では待ち針は上前側と下前側の2本で、これで返し縫い工程に入ります。 縁付き畳と同じ工法では返し縫い工程も框巻き工程も不具合な仕事になります。縁無し畳で先框で行うと隅作りが上手く行かず畳表の角を切るか返し側に回すかの工法になります。 
posted by 四代目 at 12:30| Comment(0) | 畳の基本

2022年05月23日

縁無し畳の擦り切れる箇所

IMG_2916.JPG 新築から十年の半畳縁無し畳です。今回は縁無し畳で表替えです。何度も書きますが縁無し畳では折り曲げた箇所が擦り切れてはいけません。 折り曲げた箇所が一年、二年で切れるのは畳屋の恥なのですが、残念ながら多く見られるようです。
理由は返し縫いを縁付き畳と同じで横で縫い止めるからで、畳表の幅吊りが出来ないからで、返し縫いを裏側まで回し縫い止めて折り曲げた抜き先部分を下げれば 擦り切れる箇所は折り曲げた目から畳表一目内側の位置で写真の位置になります。 
posted by 四代目 at 16:07| Comment(0) | 畳の基本

2022年04月15日

もう一寸もう一枚が怪我の元

畳屋は仕事中に畳針を滑らしたり、包丁の切れ味が落ちたときに怪我をする事が多いようです。針は握り針の基本が出来ていれば手皮を抜かない限り、針を握り損なわない限り怪我は少なく為るはず。包丁による怪我は切れ味が落ちた時、包丁を研ぐか包丁を替えるかすれば防げるのですが、、、もう、ちょっと、これ一枚が怪我につながるようです。 一度で掻き落としが済むところイ草の皮一枚が切れ残り、切ろうとしたら、左手があった!何故、包丁の下に手が入ったのか?仕事のリズムが狂ったのでしょうが、傷跡だけが残り恥ずかしい話です。
posted by 四代目 at 12:40| Comment(0) | 畳の基本

2022年03月08日

古い糸は抜かないと

IMG_2717.JPG  畳の仕事では古い糸は抜かないと回数を重ねると畳床の中に糸屑が溜り針が通らなくなります。 写真は江戸時代の畳の裏側です、隅の部分は何十本も糸が重なり凄い事になっています。この状態では、針が通らないので糸を抜きますが,何時間掛かるのやら?
posted by 四代目 at 18:56| Comment(0) | 畳の基本