2022年12月08日

二畳一人役

畳製作の基準となっているのが全国的には技能検定です、一級技能検定のレベルは板入れ畳の並品程度の仕様で技能検定が始まった頃は制限時間が2時間40分で縫い上げるので三畳一人役でした。
その後、床継ぎ、表継ぎ、床の間、などが加わり製作時間が延びて5時間となり、針の縫い足を少し小さくしてお茶を濁して済ませて二畳一人役に為ったと思っているのでしょうか? 個人的には二畳一人役の仕事は現代では、もう無理と思われます。 二畳一人役以上の高級品では畳縁を縫い付ける平刺し工程は肘締めです、何故そのように規定するのか? 肘締めしか行わない地域、足締めしか行わない地域、各々の仕事の利点と欠点を見ると、何か見えるかも?です。
posted by 四代目 at 23:16| Comment(0) | 畳の基本

2022年11月12日

釘止めの悪い訳

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日本中で畳の隅止めはタッカーによる釘止めが主流です。上手に止めても釘ですから錆が出ます。畳表が錆で腐りますので、不具合が生じ裏返しが出来ない事があります。 しかし二枚の写真の仕事は下手ですね、これが現実!
posted by 四代目 at 19:29| Comment(0) | 畳の基本

2022年11月02日

隅止め

DSCN3127.JPG 畳の角、隅止めの悪い見本です。当地の昔は、この程度で仕事でした。新畳でも十文字の隅止めが見られましたし、鎹止めは無い、写真程度の隅止めでした。安物の仕事でも鎹止めの位置、十文字の縫う位置と行程毎に、糸を止め(糸を殺して) 隅の形が丸く崩れないのが基本です。
posted by 四代目 at 22:44| Comment(0) | 畳の基本

2022年10月18日

四ッ板仕様の巾

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写真は半畳縁無し畳の四ッ板仕様、下こしらえは巾のアップです。框方向とは板巾が違います。畳図鑑に載っている写真では返し縫いの時に3目の谷に針を上げると板を縫ってしまうので、この程度の巾にします。
返し針は3目の谷に上げて針を流さないで下げて、柳返しで縫います。 縁無し畳の返し縫いは柳返しでないと引いた畳表の髭が戻る理屈です。
posted by 四代目 at 17:48| Comment(0) | 畳の基本

2022年10月04日

寸法の均等割

近年、採寸器で部屋の寸法取りを行いそのデーターを生産ラインに入力して畳製作を行う流れ作業が増えて、困った事に曲の均等割りの畳が多いようです。柱や建具に寸法を合わせる事も、中物畳でも下前が目乗りに為っていません。畳表一目が5分基準で寸法の割り付けを行えば大凡は目乗りに為るのに何故?それすら面倒くさいのか?知らないのか?酷いのになると上前すら山刺し(畳表の山部分を縫っている)機械屋さんが基本を知らないのが最大の原因か?畳屋さんから要望がありません!と言うだろうな!
posted by 四代目 at 17:01| Comment(0) | 畳の基本