2022年04月20日

春日権現験記絵巻

P1030200.JPG  畳の構造が判る資料に春日権現験記絵巻があります。僧が畳を幅方向で抱えて運んでいる絵で畳床の裏側が描かれています。 手縫い床なら裏面に糸の縫い跡が出るはずなのですが、絵には縫い目が無いのに畳の形になっています。 構造を推測すると、菰はワラの横手方向に編み上面と裏面に使用し間に縦方向に編んだ菰を挟み上下の菰を縄で繋ぐと畳床の形になります。確かに春日権現験記絵巻の絵でも裏菰が締まり込んだ部分が濃く描いてあります。北野天神縁起絵巻の畳を丸めて火事から避難しようとしている絵図の畳とは構造が違うと思われます。
posted by 四代目 at 23:46| Comment(0) | 手床

2022年04月10日

口縫いが済むと

P1070126.JPG 手縫い床製作は口縫いから始まります。前回の畳職人絵図の手縫い床製作の膨れた描写はこの時なのですが、口縫い部分が済んでも、絵図程は膨れません口縫い部分が締まるので、畳床は菰を平らに組んでいるので残り部分はこの程度に見えます。
posted by 四代目 at 09:21| Comment(0) | 手床

2022年04月02日

かたさぐり

P1070001.JPG   手縫い床を縫っている写真です。縫い方は本探り(ほんさぐり)と片探り(かたさぐり)があり右肩を畳床の下に入れる為に付け台を上げて縫います。 手縫い床は探りながら縫うのが基本です見ながら縫うと時間が掛かります。探り縫い、は難しい! 畳屋の一級技能検定を受験出来る実務経験が15年だったのは、このあたりが起因しているのでは?   実際に戦前の東京では兵隊検査までに筋縫い床までが出来るようになって兵隊から帰ってから、掛け縫いを習い30才になりやっと独り立ち出来るのが畳業界だったようです。
posted by 四代目 at 13:01| Comment(0) | 手床

2022年03月31日

糸で縫わない畳床

P1030192.JPG  おしまくり畳床です。(おしまくり、とは上敷きのゴザの事です) 糸を使用しないで上,下の菰を縄で止めて畳床の形にします。畳屋の作る畳床では無く、農作業の合間に素人さんが作ったと聞いてます。 写真の畳床は畳屋的に形に為るために仕事を、やり過ぎですが幅に編んだ口菰を糸で縫い付けてあります。 おしまくり床の話を聞いて、作った物ですが、おそらくこの形にしないと畳床には、ならないでしょう。
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2022年02月28日

胴弧の重量

手縫い床製作で原料のワラの配分は決まっています。ワラは杵で搗いたワラを使用するのが基本で杵で搗かない場合はワラを一割増しで菰を編みます。 一番重量のある胴弧(どうこも)が全重量の半分を使用します、残りの半分の半分を下配(したばい)に配分します。筋縫い床で6貫目(20キロ)から8貫目(30キロ)ですから胴弧は30玉から25玉で編むようになります。掛け縫い床で8貫目(30キロ)から10貫目(40キロ)ですから胴弧は25玉から20玉で編むようになります。胴弧は大きい玉なので荒縄で編まないと形になりません。
posted by 四代目 at 19:13| Comment(0) | 手床