技能講習会では一級は床ゴザ、二級は上敷きを作ります。ここ数年巾広の和紙を二つ折りにして下紙とさせているようで、今年は更に返し部分の縁を二つ折りさせているようです。共に理論から外れているので、平刺しは荒れ気味に返しは引き過ぎて紋が欠け気味なり仕上りが拙い出来になります。
今年は二級の上敷きにも参考資料として、隅作りで縦糸を二本縫わせるようです。隅止めで大事なのは鎹止めが裏側の表側から見えない位置に縫って返し縫いに入ります。縦に縫い止めるのは全く蛇足の仕事です。
間違った仕事でも十年も続くと本当になる、この業界!床ゴザをミシンで下紙を入れないで紋縁を縫う製作法が日本中で行われている現状では、下紙を使わない床ゴザ製作になりそうな予感。悪くても業界多数の意見が正論となる、赤信号みんなで渡れば怖くないが御上の考え方のようですね。 言っても無駄!判っちゃいるけど腹が立つ!
2022年05月30日
上敷きの縫い方
posted by 四代目 at 16:26| Comment(0)
| 技能検定
2021年10月27日
75ミリの下紙
技能講習会で床ゴザの支給材料で75ミリの障子紙が指定材料に為っていました。七宝縁の小紋縁ですから、二つ折りしても縁巾一杯で返し縫いの時に紙を一緒に縫ってしまい折角の平刺が崩れます。二つ折部分は5分程度で細紙の性能で、平刺 しがフンワリと仕上がります。丸々二重にすれば、まったく意味をなしませんし返し縫で平刺しの縫いを壊します。昔の技能検定では紙の指定がなくて障子紙を50ミリ巾程度で出していたのですが、いつのまにか75ミリ巾に決まったようです。 誰が決めたんだ!水準調整会議があるんだけど、、、、此処で決まったんだろうな、、、、なさけねえなあ、、、、。
posted by 四代目 at 19:57| Comment(0)
| 技能検定
2021年02月23日
鎹止めの長さ
技能講習会で久しぶりに技能検定の過去問題を勉強しました、またまた、ブログのネタを頂きました。
過去問題では隅作りで鎹止めは(かすがい)は畳表の経糸一本にかける(理由は経糸に掛けないと鎹止めが埋没して隅作りが崩れるから)でした。
新しい問題は鎹止めの長さを選択するもので、正解は4分を選ぶのですが、鎹止めの長さは一概に決める事は出来ません。
畳縁は四つで裁断する場合、五つで裁断する場合、六つで裁断する場合で巾寸法が違います、現在多く使われる五つ割り巾の化繊畳縁でも鎹止めの上げる位置と経糸を挟んで降ろす位置で長さが違う事になるのです。鎹止めの長さを問うのは設問としては不適切でしょう。
過去問題では隅作りで鎹止めは(かすがい)は畳表の経糸一本にかける(理由は経糸に掛けないと鎹止めが埋没して隅作りが崩れるから)でした。
新しい問題は鎹止めの長さを選択するもので、正解は4分を選ぶのですが、鎹止めの長さは一概に決める事は出来ません。
畳縁は四つで裁断する場合、五つで裁断する場合、六つで裁断する場合で巾寸法が違います、現在多く使われる五つ割り巾の化繊畳縁でも鎹止めの上げる位置と経糸を挟んで降ろす位置で長さが違う事になるのです。鎹止めの長さを問うのは設問としては不適切でしょう。
posted by 四代目 at 17:42| Comment(0)
| 技能検定
2020年11月06日
実務経験15年U
技能検定が始まった昭和30年代後半には畳製作の技能検定1級を受験できる実務経験は15年、2級で7年でした。技能検定の課題は1級で三畳一人役の板入れ畳を2時間40分で製作するので当時の技術レベルでは多くの受験者が時間内に済ませていました。(全て上手に仕上がっていた訳ではありませんが)現在は3時間半なら上出来で4時間かかる受験者が見られます、時間が掛かってしまう理由は手縫い作業で畳製作をしてないからの一言です。 機械縫い畳製作では、何十年経験があっても、経験一年生でも手縫い経験10枚の方が上手い理屈です。
戦前の畳屋では高等小学校を出て、畳屋へ丁稚に入って兵隊検査までには一人前の職人になっていました。5年〜7年も仕事をすればツケ仕事、全般に、手縫い床製作でも棒縫いから始まり筋縫い10通り程度までは出来たそうです。 何故、実務経験15年なのか? 兵隊検査を済ませて仕事に復帰し更に5年〜6年の経験を積めば掛け縫い床を縫わせてもらえて30才、これで実務経験15年となります。 我が家の昔話から、、、兵隊検査が済んだ職人さんが何人も二代目に掛け縫い床の教えを請いに来られたようです、、、、その後独立されて戦後の組合幹部になられたとか。
戦前の畳屋では高等小学校を出て、畳屋へ丁稚に入って兵隊検査までには一人前の職人になっていました。5年〜7年も仕事をすればツケ仕事、全般に、手縫い床製作でも棒縫いから始まり筋縫い10通り程度までは出来たそうです。 何故、実務経験15年なのか? 兵隊検査を済ませて仕事に復帰し更に5年〜6年の経験を積めば掛け縫い床を縫わせてもらえて30才、これで実務経験15年となります。 我が家の昔話から、、、兵隊検査が済んだ職人さんが何人も二代目に掛け縫い床の教えを請いに来られたようです、、、、その後独立されて戦後の組合幹部になられたとか。
posted by 四代目 at 23:34| Comment(0)
| 技能検定
2019年11月04日
第二回講習会
畳技能士会主催の技能講習会が行われます。今年度から秋にも行う事になりました。
日時は11月24日
場所は山口市矢原、ポリテクセンター山口
開始時間 午前8時30分 〜 終了時間 16時30分
講習内容 板入れ畳製作と採寸の指導
日時は11月24日
場所は山口市矢原、ポリテクセンター山口
開始時間 午前8時30分 〜 終了時間 16時30分
講習内容 板入れ畳製作と採寸の指導
posted by 四代目 at 19:14| Comment(0)
| 技能検定