2014年07月21日

二畳一人役

手縫いで高級品の規格です。新畳を一日に二枚作るので二畳一人役です。安物で六畳一人役から並品の板入れ畳なら三畳一人役で、さらに手間を掛けた板入れ畳なら二畳一人役となります。 畳縁を縫い付ける平刺し工程も針足も小さくなり、肘締めで行いますが現在の硬い機械床では肘締めでは少々無理があり、我が家は軽く裏から締めます(祖父や親父から叱られそうですが)

関東が肘締めで関西が裏からの足締めと思っている畳屋が多いようですが、二畳一人役の畳以上は肘締めです。  三畳一人役までならどちらでも締まりさえすれば良いと思います。個人的には裏締めが楽でいいですね。

畳表を替える表替えの仕事は倍の枚数を仕上げる事になります。安物で十二枚、中程度で八枚、高級品で四枚をする事なりますが、、、、、手縫いでは大変です、、、、。

現在の畳屋の技術力では昔の畳屋の七割出来れば上等で(半分って処が真実かな?)です。

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2013年11月25日

東京畳

P1060289半畳縁無し畳です。通常の畳表を使用しています。畳に当たる光の反射が縦方向と巾方向で違うのを見せる仕事で、近年多く作られているムシロ織りの目積織りの畳表では光の反射具合が劣るようです。     写真の縁無し畳がワラ床を使用しての四ツ板仕様の縁無し畳でこれが本当の半畳縁無し畳です。東京の下町で生まれた仕事です敢えて言えば半畳縁無し畳は東京畳と言うべきで、琉球畳ではありません。            江戸時代になるまで琉球王国は日本ではありませんでしたので琉球は畳の文化圏に入ってはおらず琉球に畳は無かったはずです。  昔から日本中で作られた縁無し畳は琉球と言われる七島表を使用する縁無し畳で半畳縁無し畳を作る仕事はありませんでした。縁無し畳が姿を消していた30年の間に歴史も仕事も忘れられて平成になり琉球畳なる畳が大手を振っていますが、、、、怪しいなぁ、、、大丈夫?半年で折り目が擦り切れたら恥ですよ、、。

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2013年10月21日

縁を裁って一人役

東京だけの話かも知れませんが、通常の畳縁ではなくて高麗縁や九条紋縁を裁って付けられる状態にして一人役の工賃が頂けたそうです。 我が家の二代目には、この仕事が良く持ち込まれたそうです。  三代目の時代には紋縁付けを頼まれる事は有っても紋縁を裁つだけの仕事は有りませんでした。   関西と関東で仕事に対しての考え方が違っていたのでしょうか?

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2013年06月13日

敷きゴザ

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作業台の下に敷く、敷きゴザが新しくなりました。  作業時に古ござを敷いても済みますが、敷きゴザの方が正座をして膝を滑らす時に楽です。 麻引き裏白を折り曲げて縦ゴザと合わせて敷きゴザとします。 裏白表ですからサラの畳表より曲げ難いですが、これが縁無の練習になります。

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2012年12月28日

一番包丁

畳屋の包丁で一番大きい包丁が巾落としの時に使う落とし包丁です。大きい順に一番、二番、となります。関西と関東では畳床を切る、落とし作業の仕事が違い包丁の大きさが違います。 関東方式では手板を使い一息で一度で切り落としますますので長さの長い包丁が必要になります。理由は切り落とした面の艶まで評価になるからです。途中で息継ぎをしたり、グズグズ仕事をすると形が崩れると叱られた記憶があります。確かに一度落としは綺麗ですが畳屋にとっては大変です。

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