七島表も琉球表も現在の品質表示で言えば、国内産地が奄美七島や沖縄では生産されておらず、大分県国東半島で生産されているので産地偽装になります。
昔は七島表や琉球表とは言わず、青、青表と畳屋では言っていたのですが、縁無し畳の仕事が減っていた30年の間に忘れられたようです。国産でカヤツリ草を使った目積織の畳表なら国東表とするか、昔に戻し青表と呼ぶのが良いと思われます。、、、青表が無難でしょうね、、、、、ちなみに備後表の銀白色より青いので、青表と呼ばれたようです。
2016年06月01日
青表
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2016年03月06日
基準の違い
我が家の二代目が昭和10年頃に、大阪の叔父さんの店の手伝いに行った時の話です。
二配表の表替え仕事で表を張り、框巻きの為に畳を裏返したら、叔父さんから安物なのだから表側から框巻きをすれば良いと言われ、大阪では四配表や六配表など以外は表側からの框巻きで済ませている事を知り、関東と関西で框巻きの基準が違い、大阪の仕事は楽をさせてくれると感じたそうです。
二配表の表替え仕事で表を張り、框巻きの為に畳を裏返したら、叔父さんから安物なのだから表側から框巻きをすれば良いと言われ、大阪では四配表や六配表など以外は表側からの框巻きで済ませている事を知り、関東と関西で框巻きの基準が違い、大阪の仕事は楽をさせてくれると感じたそうです。
posted by 四代目 at 22:59| Comment(0)
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2015年02月26日
東京畳U
坊主とか野郎とか言われる縁無し畳は、七島表(琉球表)を使用するのが全国区で、東京だけが通常の畳表で縁無し畳を作りました。現在では坊主畳や野郎畳を琉球畳と言われる事が多いようです、ので、諸目を使った縁無し畳は敢えて東京畳と言っても良いと思います。
半畳縁無し畳は昔から東京では四つ板仕様で通常の畳表で作られていました(超高級品でした)。
posted by 四代目 at 12:56| Comment(0)
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2014年09月22日
伏せとじ
畳表を畳床に縫い付ける方法です。正確には伏せ綴じ框縫いですが、框縫いは省略して伏せ綴じで畳屋では通じるはず?でした。手縫いで新畳を製作する場合は畳表を畳床に縫い付ける框縫いは伏せ綴じで二通りの縫い方でぬいます。新畳製作の場合は常に伏せ綴じ縫いですから敢えて伏せ綴じ縫いとは言いません。
我が家では伏せ綴じと言えば表替えの框縫いになります。上物品は伏せ綴じが基本ですが忘れられつつあります。関西と関東では伏せ綴じにするのランクが違っていたようで、昭和12年に我が家の三代目が大阪の叔父の店に手伝いに行った時には二配の麻立て表の表替えで畳表を張り裏返したら叔父に大阪では四配表や六配表などの高級品以外は表側からの框縫いで良い!と言われたそうです。
どの程度の仕事で伏せ綴じにするかは地域で違っていたのでは?関東と関西の手間賃の違いがあったのでは?と推測します。
2014年09月02日
畳の厚み
現在ではあまり違わなくなりましたが、昔は関西間(63サイズ)と関東間(五八サイズ)では畳の厚みが違っていました。関西間で1寸8分、関東間で2寸の厚みが標準でした。木造家屋ですから家の作り方に違いが、あるわけでは無く、厚い分だけ敷居の厚みも違ってました。
何故敷居の厚みが違うのか?と聞いたら 木材は石数で計算するのだから、サイズの小さい五八間は木材を厚くしないと坪単価で計算すれば逆に拙いだろ!、、、確かに 、、、、、一理ありだなと妙に納得しました。