通常の畳で表替え工事(畳表を新しく替える)は最初に畳表を畳床に縫い付ける框巻き工程から始まります。
機械縫いの現代では日本中ほぼ同じように略式の仕事をしますが、手縫いの時代は地域差がありました。当地などでは枚数を叩けば叩いたほうが上手と判断され縫製技術が酷いものでした(一日で20枚を縫うのですから上手な仕事を望む事が無理) 関西と関東で框巻き工程が違った話です。三代目が昭和10年ころ大阪は十三の伯父宅に仕事の手伝いに行った時に麻引き表の表替えで畳表を張り框巻きで裏返したら 「違う、表側から巻けば良い、東京とは違うんだ!」「麻引きだから裏から巻かなくて良いのかい?」「兄貴は楽をさせないいな!この程度の麻引きじゃ大阪では表側からで十分だ!」大阪は東京より仕事が軽いと感じたのです、がその後16年に当地に来ると更に軽いなと感じたそうです。
2022年07月05日
表替の框縫い
posted by 四代目 at 00:08| Comment(0)
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2021年07月05日
大河ドラマ青天を衝け
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2020年10月01日
東京畳
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2018年03月20日
一人役の差
機械で縫う時代では、畳に占める工賃の差は全国的に無いと思えます。
手縫いの時代は地域差は大きかったようで、明治時代の中頃に祖父が大阪と京都で修業をして東京に行った時に一生懸命,仕事して、やっと東京の一人役の仕事がこなせたそうで、東京は職人に楽をさせてくれないと感じたそうです。
畳の厚みも2寸仕上げなので関東包丁は大きくて長く、落としを一発で切り落とさないと艶が無い!と仕事を安く見られ、針も関西より2分は長く、逆にツケ糸は太く短いので、手さばきにも無駄をしない仕事が要求されました。頭板も厚みを削りまで喧しく言われ、職人は大変でしたが工賃は良かったようです。
手縫いの時代は地域差は大きかったようで、明治時代の中頃に祖父が大阪と京都で修業をして東京に行った時に一生懸命,仕事して、やっと東京の一人役の仕事がこなせたそうで、東京は職人に楽をさせてくれないと感じたそうです。
畳の厚みも2寸仕上げなので関東包丁は大きくて長く、落としを一発で切り落とさないと艶が無い!と仕事を安く見られ、針も関西より2分は長く、逆にツケ糸は太く短いので、手さばきにも無駄をしない仕事が要求されました。頭板も厚みを削りまで喧しく言われ、職人は大変でしたが工賃は良かったようです。
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2016年08月02日
針の違い
関東と関西では、畳針の長さが違います。畳縁を縫う刺し針の長さは関東は1寸8分、関西は1寸6分が基準です。相針も関東の針が2分長く、返し針も関東は2寸4分で、太くて長い針になります。
針の長さの違いは畳の厚みが2寸仕上がりの関東と、1寸8分仕上がりの関西とでは、針の長さが違ってくる理屈です。太い針は刺し難く抜き難いので、個人的には細身の針を針屋さんに注文していたのですが廃業されて、困っています。
針もですが畳包丁の大きさも関東が長く、これも畳床の厚みと巾落としが一発落としの仕事の違いが理由でしょう。
針の長さの違いは畳の厚みが2寸仕上がりの関東と、1寸8分仕上がりの関西とでは、針の長さが違ってくる理屈です。太い針は刺し難く抜き難いので、個人的には細身の針を針屋さんに注文していたのですが廃業されて、困っています。
針もですが畳包丁の大きさも関東が長く、これも畳床の厚みと巾落としが一発落としの仕事の違いが理由でしょう。
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