2019年06月12日

框が荒れる

IMG_0308.JPGワラ床と建材床を重ねています。畳床を作る機械の違いで、上糸の向きが縦と横になってます。
縫い方は製畳機の初期段階からこの2種類ですが、ワラで畳床を作るので縦に上糸が掛かる方式では仕事が難しく、国内では普及しませんでした。
上糸が横に掛かる縫い方は床ムラが出難く、上糸の向きと畳表のイグサ織る向きが同じなので、畳床と畳表の馴染みが良く、通常の使用では畳の框側(縦方向)が荒れて畳床が見えるような事は少なかったのですが、畳床が建材床になってからイ草がよれて、框が荒れた畳が多くなりました。
我が家に表替えで入ってくる畳の8割は畳床が見えます。

posted by 四代目 at 12:37| Comment(0) | 職人の本音

2019年04月12日

職工と職人の違い

DSCN3729.JPGガンタッカーの隅止めと、機械縫いの框縫いの位置です。前回の職工の仕事と比べると、職人が仕事をすれば同じ道具・機械を使っても仕事が崩れていません。でも、釘止めの隅作りなので、錆が出て畳表が傷んでいて裏返しは出来ません。現代は釘止め・機械縫いが主流ですが、基本だけは畳屋は勿論、機械屋さんも勉強して頂かないといけませんね。

posted by 四代目 at 12:27| Comment(0) | 職人の本音

2019年02月12日

畳屋の責任

DSCN3554.JPG現在、化繊の模様の入った畳縁が主流です。個人的には無地単色の昔からの畳縁をお客様にはお勧めしますが、悲しいかな我が家でも主流はガラ縁(模様の入った畳縁)です。和風建築は無地縁を使用しないと部屋の設えに影響を与えるので無地系畳縁をお勧めします、と説明しますが、年配の方でも地味だからとか畳縁が擦り切れるからとの理由でガラ縁を選ばれる方が多いようです。
畳が部屋の中で目立ってはバランスが崩れると思うのですが、畳屋さんのホームページを見てもガラ縁をお勧めする事が多く見られるようです。ガラ縁を使う事で畳屋自身が自分の首を絞めている事に気が付かないのかな?

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2019年01月16日

縁無し畳の四つ板

P1080037.JPG巾方向が長く見えますが、ワラ床を使用した半畳縁無し畳の下仕事です。上等の麻引き表の縁無し畳には、此処までの下仕事が必要です(折り曲げた箇所を綺麗に曲げるため)。琉球表を使用する場合は、縦ゴザ仕様で済ませるのが普通の仕事です。当地の炭鉱住宅の縁無し畳は床巾を切りっぱなしで、丁寧な仕事でも切り落とした抜き先を貝の口で止める程度でした。(こんな荒っぽい仕事でもワラ床なので畳の形になりました)
現在の建材床で麻引き表や琉球表などの丈夫な畳表を使用すると巾寸法が減り、縁無し畳になりません。返し工程で締めるので寸法が減る訳で、返し縫いを締めない工程とすれば縁無し畳の形には見えます…が、畳と畳が当たると巾が膨れてしまいます(寸法を隙間が出来る程甘くすれば巾の膨れは大丈夫です)「隙間に裁縫の縫い針が落ちてはいけない」と言われた昔の畳屋の話なんて知らないでしょうね。

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2018年12月02日

困った仕事

DSCN3369.JPG板入れの頭板の代用品のプラスチック製のコーナーです。写真はガムテープで止めています。コーナーでも縫い止めないと框が浮き上がり不具合な仕事になり、畳の下はムラゴザだらけでした。縫い止めた方が良いと判っていても出来ない業界ですから、簡単にタッカーで止めたり、タッカーなら錆びが出て畳表に付くので、今度はガムテープ止めです。次の仕事の事は考えて無い困った仕事です。

posted by 四代目 at 23:29| Comment(0) | 職人の本音