2020年06月02日

手で縫えない化学表

IMG_1222.JPG  近年多く使われている化学表です。イグサではないので、カビは生えませんが除湿効果はありません。材質がプラスチックなので、畳針で縫うと針跡が残ります。畳裏側から針を上げる事が仕事の荒れを起こすので、表側から針を降ろす、機械縫いにガンタッカーで釘止めの作業法が主流です。 建材床に化学表を使用する縁無し畳には曲げ作業が簡単なので助かります。が、ワラ床を使用する縁無し畳を勉強する畳屋が無くなりました。後10年か、、、?
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2020年05月28日

建材床

IMG_1210.JPG   現在、多く使われている建材床と呼ばれる畳床です。インシュレーションボードと発泡スチロールで作られていますので硬くて真っ平な畳床です。 畳屋的には重量が軽く、コナダニの発生が少なくて、お客様からのクレームが少なくなり助かっています。 欠点は硬すぎて畳の上で正座をすると足が痺れますので茶道や華道には向かない気がします。インシュレーションボードは構造上、縦方向に弱く麻糸で織った高級畳表を使用すると畳床が負けて寸法が甘くなるようです、建材床の上糸の流れが畳表と馴染まず框部分にアラが出易いようです。 畳屋が「畳には除湿効果があります」と言うのはワラを使用した畳床の話で建材床には除湿効果は少ないようです。逆に湿気が多いとインシュレーションボードから臭いがでるようです。  
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2019年12月21日

昭和30年代の畳

朝ドラ、スカーレットは時代は昭和30年代後半になり、畳が出てきました。真っ青なイグサにガラ縁の建材床の畳が登場しました。畳屋から見ればガラ縁は昭和40年代以降にしていただかないと、昭和30年代なら無地単色の黒縁か栗茶縁なら無難だったのに、、、残念、、。 黒電話を引くには電話債券を買わないといけなかったとか、テレビの普及の話など姉と子供の頃の話に花が咲いてます。
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2019年08月21日

感心した棒縫い床

画像 061.jpg   手縫い床の安物になる、棒縫い床です。藁を並べた棒部分が細く締まり畝が浮き上がり出来の悪い床ですが、ご容赦ください。  昔は小僧さんが手縫い床の入門編の仕事ですが、ベテランの職人さんが仕事をすれば、感心する凄い仕事をした棒縫い床もありました。
炭鉱住宅の七島表の縁無し畳で、引き揚げた時は畝も張ってなく裏糸も締めあがり上手に作ってあるなと思いながら七島表を剥がすと畝が締まり込んだ9通りの棒縫い床で、驚いた事に藁の代わりに薄く削いだ孟宗竹が9本! 我が家の三代目も初めて見たとかで、上手い事してると感心しきりでした。
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2019年06月12日

框が荒れる

IMG_0308.JPGワラ床と建材床を重ねています。畳床を作る機械の違いで、上糸の向きが縦と横になってます。
縫い方は製畳機の初期段階からこの2種類ですが、ワラで畳床を作るので縦に上糸が掛かる方式では仕事が難しく、国内では普及しませんでした。
上糸が横に掛かる縫い方は床ムラが出難く、上糸の向きと畳表のイグサ織る向きが同じなので、畳床と畳表の馴染みが良く、通常の使用では畳の框側(縦方向)が荒れて畳床が見えるような事は少なかったのですが、畳床が建材床になってからイ草がよれて、框が荒れた畳が多くなりました。
我が家に表替えで入ってくる畳の8割は畳床が見えます。

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