2022年06月09日

肘締め

畳屋を表現する形で肘締め作業の真似しますが、果たして実践している畳屋がいるのかな?が現実のようで、業界主流の建材床や建材表では手で縫うことすら難しい状況です。
なのに技能検定では藁床を手縫いで縫わせます。手縫いをしていないのですから受験者は大変です、講習会では肘締めでも足締めでも教えますが肘締めは締まらないのが現実で、100枚も縫えばそれなりの形にはなるのですが、これが、また難しい。 製作時間内に仕上がらない場合に平刺しを肘締めにして、時間を稼げとしか言えません。
実際に現在の硬い藁床を肘締めで縫って締まるか? 多くの畳屋が無理!が現状です。 肘締めの締まる理屈が手縫い床の時代の理屈なのですから、現代の製畳機で作った硬い藁床は切藁の芥部分を入れ過ぎが原因で針で縫うだけで、精一杯!下藁(へこわら)が床裏へ締まり込まないので拙い仕事になります。

製畳機で藁床を製造する場合に抜き先部分は縦藁を入れ芥を少なくして藁床を製造して欲しいものです。硬けりゃ硬い方が良いとする認識は改めてもらわないといけませんね。
posted by 四代目 at 18:26| Comment(0) | 職人の本音

2022年04月06日

間違いだらけの職人絵図

559030_185646024916381_1818186680_n.jpg 畳の仕事を描いた職人の絵図です。江戸時代の畳職を描いてますが、全て工程が間違いだらけです。小僧さんは杵を横に何をしているの?です。筋縫い床を締めているのは表側を締めているのだから送り締めのスタイルでないと?これは粗締めの時のスタイルです。褌姿で締めるのは正しいと思います。 付け仕事の方は肘締めの位置が違い左手親指が畳を押さえていない。上前の仕事が済んでいるのだから、定規を上前下に入れ幅方向が湾曲していないと幅吊りがが出来ない。手縫い床を縫おうとしている絵図はワラが縦配いばかりで、両口を縫っていないのに畳床が膨れているし、床の真ん中から縫おうとしている。最悪なのは包丁がが体の左手にあり、怪我をする目前であること!包丁は付け台の足の内側が大原則! こんな絵図を見ると畳職の技術の確立は江戸時代中期以降かな?確かに江戸時代の畳でも疑問に思う仕事が見られる。
posted by 四代目 at 12:41| Comment(0) | 職人の本音

2021年06月16日

畳を毟っちゃ駄目だよ

落語で、娘さんがモジモジする様子を、畳にのノ字を書いて畳表を指先で毟る様を表現します「畳をむしっちゃ駄目だよ、畳替えしたのに、穴が開いちゃう」、話を聞いた時この噺家さんは判ってらっしゃる(畳屋の倅?畳屋に聞いた?)と感心しました。畳屋から見れば中継ぎ表を裏返して畳表が畳床と馴染むまでは中継ぎ部分のヒゲの残りは毟り易いのです。中継ぎ表の裏返しは繋いだ部分にヒゲ(イグサの穂先)の毟りとった跡が残るので畳表を張った時に包丁の凸部分で削ぎ落としから縫いの工程に入るのですが如何しても繋ぎ部分は残ります。ピンセットなどで無理矢理取り除くと穴が開きます。髭部分の毟り過ぎ(サラの時は更に注意が要ります)は中継ぎ表の作業の肝心な箇所です。
posted by 四代目 at 18:18| Comment(0) | 職人の本音

2021年05月31日

下手の長糸

畳糸の長さは、おおよそ両手を広げたヒトヒロ程度です。仕事の途中で畳針が畳に刺さった状態の時に糸を繋ぎます。今回の講習会でも糸の捌きが出来なくて糸が縺れる事が見られました。この様を昔から、畳屋では下手の長糸と言われてます。原因は両手で針を上げ下げするからで、指に引っ掛かり、手皮に引っ掛かりして糸が縺れて笑われてベソを掻く様となります。 平刺し工程でも返し縫工程でも基本は左手は親指を上に畳を押さえ、右手一本で針の上げ下げを行えば糸を順繰りに送れるので縺れる事は無くなります。が まあ、呆れる程、両手で針と糸を引きながら作業する畳屋さんは多いです。  今回も、ネタを頂きました、 針を刺した状態の時に糸を繋ぐと指導すると、前の糸が針穴に入った状態で次の糸を繋いで、「針が抜けません!」、確かに!「繋げたか?凄いな?」 下手の短糸と呼んでも可笑しいし、笑うしかありませんでした。
posted by 四代目 at 18:19| Comment(0) | 職人の本音

2020年12月02日

縁無し畳に作り替え

IMG_1759.JPG 四畳半の部屋を縁無し畳で作り替えました。建材床の二型に初めて灰桜色を使用しました。建材床で縁無し畳製作は楽でイイですね、、、。
posted by 四代目 at 12:36| Comment(0) | 職人の本音