2019年05月23日

抜き先が固まる

畳の表替えや裏返しを繰り返すと、抜き先部分(畳縁が縫ってある箇所)が固まります。仕事を丁寧にしても平刺しの糸までは抜きませんので、何度も縫うと口部分が固まり、抜き先が下がります。
戦前に我が家の二代目と十三の熊さんが、上野の岩崎邸に仕事を手伝いに行った時に口が固まり針が抜け難いので、仕事を請け負った畳屋さんの小僧さんに平刺しの糸を抜かせたら、カマス一杯の平刺しの抜き糸が出たそうです。大きなお屋敷で畳の枚数が多いと言っても、短い抜き糸でカマス一杯ですから、いかに何度も仕事をしていたかが判ります。
現在、多く見られる手抜き仕事では古縁・返し縫いの糸・平刺しの糸と抜かないで縫うのですから、2〜3度縫うと抜き先が固まった畳が多く見られます。表替えや裏返しでも、製作基準を決めないのが原因ですね。

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2018年11月30日

敷き針

DSCN3374.JPG敷き針です。敷き込み鉤と同じように使用しますので持ち運ぶ時に怪我などをしないように、鞘が付いています。
少し針足が長めの相引き(あいびき)です。個人的には敷き込み鉤のほうが使い易いです。

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2018年11月22日

敷き込み鉤(しっこみかぎ)

DSCN3359.JPG畳を運んだり、部屋に敷き込む時に使う道具の敷き込み鉤です。畳道具の中では歴史の新しい物で、我が家の二代目が昭和13年に大阪の伯父に家に行った時に、「兄貴は怒るだろうけど、こんな便利な道具が出来たんだよ」と見せてもらったそうです。現在では当然のように使用している道具ですが、歴史の新しい道具です。逆に敷き針を使っている方、知っている方は少数派、、、いないかも、、、。

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2018年06月24日

岡山3号の中継ぎ表

DSCN2908.JPG昔の中継ぎ表は丈夫でした。でしたと言わなければ為らないほど、現在のイグサは弱い表皮になりました。中継ぎ表全盛の頃の品種、岡山3号のイグサが手に入ったので中継ぎ六配表を織りました。何処まで昔の擦れに強い表となったか?楽しみです。

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2017年09月19日

畳屋の好い時代

畳屋の良かった時代はいつ頃か、三代目に聞いた事がありました。
二代目の時代の大正から昭和初め頃は「二等車に載って熱海で組合総会をするなんて、好い時代になったもんだ」と言っていたそうです。関東大震災の復興景気で忙しい時代だったのでしょう。
三代目の時代は「畳材のスタイロフォーム購入して韓国旅行に行ったり、毎年の問屋さんの旅行で日本中を旅行するなど、畳屋も好い時代が来たな」と言っていた叔父との会話を思い出します。昭和40年代になり住宅ブームが始まり、それからの20年間が忙しかった分だけ、畳屋の好い時代だったと今になれば思われます。
逆に畳業界に悪い時代は、日中戦争が始まり国家総動員法から畳材料の統制で仕事が無くなり、戦争に負けて材料統制が昭和25年に廃止されるまでが、冬の時代だったと思われます。
平成時代は畳屋の店舗数が減ってます、最盛期の半数です。冬を通り越して氷河期に向かっているような気がします。

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