2020年09月24日

皮縁

昭和13年に三代目が大阪は十三の伯父の店で、七島表に皮縁を付けた畳を見た時の話しです。皮縁を傷つけないように外し皮縁を水に浸し柔らかくして再度使用する作業法で、大阪の商家では七島表で縁無し畳にすると曲げた箇所が切れるので丈夫な皮縁を付けるんだ、と聞いて「大阪らしいケチ臭い仕事だな」と思ったそうで、「さすがに大阪の伯父さんの前じゃ言えなかったけどな!」と話しの落ち「色が落ちたら色を塗るそうで、こうなるとケチを通り越して吝嗇だぜ!」と二度落ちの話に、、、、。  厚みのある皮縁では綺麗な仕事にするのは難しかったでしょう。他の地域で皮縁を付ける話はあるのかな?
posted by 四代目 at 22:35| Comment(0) | 昔話

2020年09月21日

半間の下紙

昭和三十年代後半から始まった技能検定の時に当地では初めて半間の下紙が支給されました。機械化以前の業界でしたし下紙は一間で畳一枚で2枚のはずが、4枚支給されたのですから、多くの受験者は驚いたでしょう。?県内で腕自慢の方々が集まったのですが仕事で下紙をどのように扱うか?だけではありませんが、関東で支給されている下紙では当地流では太刀打ちできず、結果は散々でした。 最大の原因は課題を当日まで発表しなかった事と思われますが、現在ほど情報も無い時代でしたので、畳屋の勉強不足に、枚数を叩く仕事(仕事の出来より出来上がった枚数が重要)の、当地では当然と言えば当然の結果となる訳で、事前に関東流を勉強した東部地区の畳屋さん達と、我が家の叔父だけが技能士となりました。
posted by 四代目 at 22:46| Comment(0) | 昔話

2020年03月10日

東京大空襲

3月10日は東京大空襲がありました。死者10万人、負傷者は100万人だったそうです。我が家の三代目は当地の軍指定の畳工場で仕事をしており、伝手を頼りに切符を手に入れ一週間後に東京に戻りましたが、焼け野原で
家の在った場所に栃木県に疎開したとの立札があり安堵したそうです。  田舎に行けるか!強気だった祖父でしたが、当日は今までとは違うと感じて非難を始めたのですが、焼夷弾に追われて逃げ場を失い橋の上から河原に布団を投げて、それに飛び降りて命だけは助かりましたが、祖父は足を痛め障害者となりました。 徴用で炭鉱に引っ張られたり、家を焼かれたり、怪我をしても国から保証があるわけでもなく、国破れて山河だけですね。
posted by 四代目 at 14:27| Comment(0) | 昔話

2019年07月10日

六畳一人役

IMG_0357.JPG裏ゴモを新しくして、締め直しをした写真です。我が家の三代目は出仕事で、締め直して表替えの6枚を一日で済ませました。締め直しは畝を6本程度と粗かったそうですが、現代の畳屋では半分の仕事が出来ないでしょうね。

posted by 四代目 at 07:16| Comment(0) | 昔話

2019年07月04日

毛ワラと縦ゴザ

IMG_0338.JPG江戸時代の昔からの仕事でも毛ワラを付けたままの仕事、縦ゴザも七島表で仕事をした手縫い床が残っています。
毛ワラが残っていれば畳上面に毛ワラの跡が浮き上がってきます。縦ゴザも裏白の引き通し麻引き表を使用しないと、七島表の裏白表やサラの畳表を使用すると、床に勝ちすぎて抜き先部分の納まりが悪くなります。昔の仕事が全て正しいわけではありません。
七島表を毛ワラで止めた仕事など、まあ呆れるほどの自己流です。

posted by 四代目 at 19:11| Comment(0) | 昔話