2010年04月09日

十文字の隅

畳縁の隅止め(隅留め・角止め)で省略したのが十文字の形に糸を掛ける隅止めです。当地の昔は表替えや裏返しの隅止めは多くが、この方式で新畳で外隅でサの字に止めるだけでした。框方向から横方向に糸を廻し角の畳縁だけを、つまむように針を抜いて隅作りの真ん中から十文字の縦をかける方法と、角の部分の畳表と畳縁をまとめて針を抜いて縦方向を縫う方法があります。十文字より丁の字が良いと言う方など色々なで意見がありますが、肝心なカスガイ止めが無いなら50歩100歩でしょうか。現在の化繊の畳縁では十文字ではカスガイ止めを入れても布目が戻る気がします。

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2010年02月17日

久しぶりの出仕事

今週から近所のお寺の仕事です。高麗縁中紋の表替えは出仕事で行います。20年前に新畳で目方のあるワラ床を入れたので、覚悟はしてましたが硬いです。五代目と姫との3人係りですが丁寧過ぎる五代目と今回が紋縁ツケが始めての姫は叱られ泣きべそを、かきながらですから仕事は予定通りとは行きません。28枚なのに今週末で終わるかな? です。

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2009年12月17日

毛ワラより縦ゴザだったら

本日の表替えで引き上げた畳は製畳機の初期の手廻しの機械で作った畳床でした。現在の畳床のように小針が入っておらず、框は下糸を止めるように縫い止めがしてありました。巾も小針が入っておらず、手縫い床のように2寸間隔で毛ワラで口を縫い固める仕事がしてありました。当地の戦中、戦後の仕事は呆れるような仕事が多いですが、さらに、昔は丁寧な仕事をした畳屋も有ったのだと認識が改まりました。残念なのは仕事が垢抜けせず抜き先の下がりが目立ちました。

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2009年11月27日

柔道畳

柔道畳の問い合わせがありました。昔の柔道畳と現在の柔道畳は全く違うものです。現在の柔道畳の構造がどうなっているのかは判りませんが足が沈み込む処を見ると、スポンジ等のクッション材が上面のシートの下に使用されているようです。昔の柔道畳はワラ床に琉球表(七島表)の坊主畳(縁無し畳)の上面を千鳥に糸を掛けて足の指に力を入れても畳表がずれない構造になっていました。

柔道の創生期は手縫い床ですから柔らかくて受身をすれば怪我をすることは無かったでしょうが現在の機械縫いのワラ床では硬すぎて怪我をする可能性がありますので柔道畳の製造が畳屋からスポーツ具メーカーさんに変わったのでしょう。

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2009年08月04日

下手な手縫いなら

25年前に新築で畳を入れたお宅の表替えをする事になり、下見に行きました。床の間の座敷は25年前のままで、畳縁の模様が消えかかっている以外は形も崩れておらず安心しましたが隣の座敷は裏返しがしてあり、畳縁はグズグズに付いて框は床が見える有様でした。畳を起して見ると返し縫いと見間違う平刺で上げ針が横から上がっていました、これでは平刺が締まりません。昔から仕事が早い方の常套手段の平刺です。こんな不味い仕事なら機械縫いの方が遥かにマシです。機械化が全て仕事を悪くする訳ではありません。この程度の仕事しか出来ない畳屋なら機械化が仕事を上手にする必需品ですね。

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