2017年09月28日

朝飯前に2〜3枚

今では高級品のような扱いの七島表(琉球表)ですが、昭和30年代までは当地では炭鉱住宅に多く敷かれていましたし、商家の店先や一般の家庭でも台所などでは見られました。当時の畳縁は木綿なので擦れに弱く、使いの荒い部屋では縁無し畳が普通でした。
七島表の表替えになると簡単な仕事で、前日の夕方に水に浸けて湿らした七島表に待ち針で折り目を入れて折り曲げてスッポンで返し縫いをするので、一枚目の折り目を入れたら次の表を水に浸けておくなど、段取りが早く仕事をする秘訣で、朝飯前に2〜3枚は出来る簡単な仕事でした。

posted by 四代目 at 19:29| Comment(2) | 仕事の話

2017年08月03日

表繫ぎ

DSCN2287.JPG昭和30年代に中継ぎ表の裏返しで、表繫ぎを行ってます。框が傷んだ場合などの仕事ですが、畳表を繋ぐ仕事は手間が掛かるので、裏白表で交換して済ませる畳屋が多数と思われますが、これも仕事ですから一度は経験して手間の割に難しい事を感じて欲しいものです。


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2017年06月26日

屑糸と釘だらけの畳

本日の表替えで引き上げてきた畳は、新畳から5回目の仕事のようで、屑糸・錆びた釘だらけで畳縁を縫い付けている抜き先が下がり、六枚の不要の屑糸を取り除くに3時間の手間が掛かり、ガタガタの寸法を直し、クチゴザを入れて抜き先を上げて、全て済ますのに3人で5時間掛かってしまいました。
手縫いで仕事をした昔と違い、表替えでも機械縫いの現在の製作法は、畳縁を縫い付ける多量の糸が古い糸屑を縫い重ねる事で口部分を固めてしまい、畳縁が外側に下がっている畳が多く見られます。これを「抜き先が下がる」と畳屋は言いますが畳製作教本には記載されていません、これだけが理由ではないでしょうが、現在の畳屋の仕事のレベルは間違いなく下がってます。

posted by 四代目 at 22:48| Comment(2) | 仕事の話

2017年03月08日

頭板

P1080991.JPG高級品の畳で使用する頭板です。畳の框(畳の縦方向)に、上から触っても判らないように縫い付けます。材質は柔らかい桧などが良いとされてます、硬い雑木などを頭板に使用すると框部分にテレが出ます。この頭板の材質は桧より柔らかい板です。おそらく日本一綺麗で使い易い頭板でしょう。


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2016年05月19日

五分縁

P1080489.JPG通常の畳縁の巾は、畳表で二目で縫う1寸縁ですが、五分縁は一目刺しになりますので、難しい仕事になります。特に巾を切る角度が重要になります、基準は五厘でしょうか、一分では角度が付く過ぎて抜き先が壊れるような気がします。五分縁は落語の中で語られる程ですから、昔は多く見られたのでしょう。

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