2022年07月05日

表替の框縫い

通常の畳で表替え工事(畳表を新しく替える)は最初に畳表を畳床に縫い付ける框巻き工程から始まります。
機械縫いの現代では日本中ほぼ同じように略式の仕事をしますが、手縫いの時代は地域差がありました。当地などでは枚数を叩けば叩いたほうが上手と判断され縫製技術が酷いものでした(一日で20枚を縫うのですから上手な仕事を望む事が無理) 関西と関東で框巻き工程が違った話です。三代目が昭和10年ころ大阪は十三の伯父宅に仕事の手伝いに行った時に麻引き表の表替えで畳表を張り框巻きで裏返したら 「違う、表側から巻けば良い、東京とは違うんだ!」「麻引きだから裏から巻かなくて良いのかい?」「兄貴は楽をさせないいな!この程度の麻引きじゃ大阪では表側からで十分だ!」大阪は東京より仕事が軽いと感じたのです、がその後16年に当地に来ると更に軽いなと感じたそうです。
posted by 四代目 at 00:08| Comment(0) | 関西と関東
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