2021年02月08日

縁無し畳の返し縫い

IMG_1829.JPG縁無し畳の返し縫いは畳表を引くためにヒゲ部分を引きながら裏側まで回して返し縫を行います。
残念ながら写真の縁無し畳は機械縫いなので、畳表のバラケを防ぐために紙のガムテープで貼っているので、左方向にヒゲを流しながら返し縫いを行えませんので、畳表の流れが素直になるので、巾吊りが戻り気味になります。
畳機械屋さん推奨の畳表を横で切って返し縫を行う作業法が日本中で横行してますが、畳表の巾吊りが出来ませんので仕上がり寸法は甘く製作しないと畳表が膨れます。床材が見えるなんて情けねなァ、、が現実です。

posted by 四代目 at 21:15| Comment(3) | 畳の基本
この記事へのコメント
コメント失礼します。
はじめまして。千葉県成田市で畳屋をやっている青野と申します。
質問なのですが、荒川さんは機械でヘリ無し畳を作る際、框と返しどちらから先に縫いますか?
Posted by 青野 at 2021年10月13日 10:15
青野さま、縁無畳は手縫いでも機械縫いでも返し縫いから始めるのが基本です。框を先に巻いては隅作りが具合が悪いはずです、隅が返し側に折り曲げているのを見かけますが巾寸法に隙間が生じます。金鎚で隅を殺して敷込む位の仕上がり綺麗になります。
Posted by 荒川 at 2021年10月13日 12:00
荒川さま、丁寧に回答していただきありがとうございます。ヘリ無しの仕事はあまりやったことがないのですが、今まで框をさきにやってしまっていました。これからもこのブログから色々と勉強させていただきます。本当にありがとうございました。
Posted by 青野 at 2021年10月13日 20:14
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