2020年10月01日

東京畳

IMG_1062.JPG  高知県産は岡山3号で四ツ板の縁無し畳を縫っています、返し縫の工程です。通常の畳表で縁無し畳を作るのは東京の下町だけでした。京間と呼ばれる関西間より関東間の五八間は畳表で4目〜5目、巾寸法が狭くなるので、これを利用して縁無し畳にする製作法は江戸時代後期に生まれたと我が家では言い伝えられています。坊主とか野郎と呼ばれる安物の七島表の縁無し畳は全国的に作られていました。我が家の2代目は京都で修業中に畳問屋の西川商店さんから東京へ行けば四つ板の縁無し畳があると聞き、兵隊検査が近いのに東京へ行き、行方が判らなくなり親戚が東京まで探しに行った話や、兵隊検査後に田舎の仕事では我慢が出来なくなり、弟達に店を譲り東京で店を開く事になる因縁の仕事です。
posted by 四代目 at 18:35| Comment(0) | 関西と関東
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