2020年11月06日

実務経験15年U

技能検定が始まった昭和30年代後半には畳製作の技能検定1級を受験できる実務経験は15年、2級で7年でした。技能検定の課題は1級で三畳一人役の板入れ畳を2時間40分で製作するので当時の技術レベルでは多くの受験者が時間内に済ませていました。(全て上手に仕上がっていた訳ではありませんが)現在は3時間半なら上出来で4時間かかる受験者が見られます、時間が掛かってしまう理由は手縫い作業で畳製作をしてないからの一言です。  機械縫い畳製作では、何十年経験があっても、経験一年生でも手縫い経験10枚の方が上手い理屈です。
戦前の畳屋では高等小学校を出て、畳屋へ丁稚に入って兵隊検査までには一人前の職人になっていました。5年〜7年も仕事をすればツケ仕事、全般に、手縫い床製作でも棒縫いから始まり筋縫い10通り程度までは出来たそうです。 何故、実務経験15年なのか? 兵隊検査を済ませて仕事に復帰し更に5年〜6年の経験を積めば掛け縫い床を縫わせてもらえて30才、これで実務経験15年となります。 我が家の昔話から、、、兵隊検査が済んだ職人さんが何人も二代目に掛け縫い床の教えを請いに来られたようです、、、、その後独立されて戦後の組合幹部になられたとか。
posted by 四代目 at 23:34| Comment(0) | 技能検定